看護師が産婦人科で働くメリット

看護師が産婦人科で働くメリットは、何といっても新しい命の誕生に立ち会えることだ。看護師の仕事というと、時には命の最期と向き合わなくてはならず、精神的に落ち込むこともある。だが、産婦人科の場合はそれだけではない。新しい命の誕生にも触れることができるのだ。
命の誕生というのは、当たり前のことではない。まさに奇跡の連続なのだ。受精卵が子宮に着床したからといって、必ずしも順調に成長できるわけではない。無事に出産するためには、看護師のサポートが重要になるのだ。看護師は、デリケートな女性の心と体に寄り添いながらお腹の中の赤ちゃんに配慮する必要がある。そうして、誕生まで導いた新しい命の誕生に立ち会えるというのは、産婦人科の看護師ならではのメリットだ。
そして、産婦人科の看護師として働くことはコミュニケーションスキルを高めるチャンスだ。なぜなら、産婦人科では様々な年代の人と話す機会がある。初めての出産を控えている10代や20代の看護師から、高齢出産に悩む40代などがいるため、産婦人科の看護師は相手の年代や状況によって話し方を変えなくてはいけない。看護師は、妊婦の不安がやわらぐように普段から積極的に話しかけることが大切だ。だが、なかには流産など悲劇的な状況に直面している患者もいる。看護師は、そういった患者やその家族に対して優しく声をかけ、心のケアをする必要もあるのだ。産婦人科では、看護師として必要なコミュニケーション術を身につけられるというメリットもある。逆をいえば、コミュニケーションスキルがある人は、産婦人科に向いている看護師といえるだろう。